ガタンッ。電車が大きく揺れ、俺は意識を取り戻した。どうやら俺は、元の世界に戻ってきたようだ。短かったようで長かった異世界生活とようやくおさらばできたと思うと、興奮で腰が疼く。一応、元の世界に戻れたか情報収集してみたが、それも杞憂であった。俺は安堵し、腰を撫でる。眠くなった俺は乗り換える駅までまだ時間があることを確認し、もう一眠りすることにした。
目を覚まし外を見る。空は快晴。冬にしては暖かめの気温でとても過ごしやすい日だ。こんな日は優雅に散歩でもしたいものだ。だが、今の俺にはそんな余裕はない。乗り過ごしたのだ。俺は電車のドアが空いた瞬間に反対ホームにある電車に駆け込む。そして、走ったことにより痛くなった腰を優しく摩るのであった。
Fin.
※ この物語は実際の団体・人物とは2割程度しか関係ありません。
明日からは新小説「斉藤さんはリア充になりたい」をお送りします。(しません)。
0 件のコメント:
コメントを投稿