異能力ドッジボール大会から数日、俺と同志はマリンカフェにいた。
「にしても、サイトーさん災難やったなぁ。」
同志はお茶をすすりながら話す。全くもってその通りだ。魔神のボールに当たってから、俺の腰は常に痛い。なぜ魔神が一回戦で負けたのかわからない。俺は同志に魔神のことを聞いてみた。
「えっ、サイトーさん知らへんの。一回戦目、魔神さんは魔神化する前にアウトになったらしいで。デッキの鉄壁3人組を崩されたのが敗因やないかな。知らんけど。」
なるほど。つまり、俺の腰が痛いのは、いつまでもボールを投げなかった小松菜のせいだったのか。後でクソリプを送っておこう。だが、そんな事はどうでもいい。今日は同志にもっと大切な話があるのだ。そう、俺がなぜ転生したのか。俺の能力はなんなのかを聞かなくては。俺は、腰をさすりながら同志に本題を持ち出すのであった。
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