魔神はすぐに詠唱を始めた。ドッジボール大会で相手として迎えたときはかなり恐ろしかったが、味方になるとここまで心強いものはない。数分の詠唱の後、魔神は言う。
「我は魔神、降神の異能をもつ者。我、汝の願いを叶えん。」
俺は魔神に、クラッキングを止めてほしいと願った。
「たやすいな。」
魔神はそういうと、俺の腰に手を当てる。すると、一瞬にして俺のクラッキングは止まった。こんなあっけないものなのか。俺は魔神の異能のすごさに驚いた。それにしても、魔神の異能の対価って何なのだろうか。俺は気になって腰がかゆくなった。
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