テランゴとグミオタが去ってから、俺のもとに何人かやってきた。もちろん、誰も俺を助けてくれなかったのは言うまでもない。俺はいかにしてクラッキングを止めるか、小松菜が持ってきた白菜とにらめっこしながら考える。
「腰よ、今日は騒がしいのだな。」
また誰かが俺をからかいに来たのか。俺はクラッキングしながら顔を上げた。
そこに立っていたのは、魔神であった。俺は先日のドッジボールがフラッシュバックし、恐怖で震えだした。震えとクラッキングによりさらに騒がしくなった俺に魔神は続ける。
「先は主に悪いことをした。我に宿りし魔神も悔いていた。許してもらえぬだろうか。」
俺は予想もしていなかった言葉に呆気をとられた。魔神結構いいやつだな。俺はそう思い、快く魔神を許した。
「腰よ、恩に切る。それで、主はなぜうるさいのか教えてもらえぬか。」
俺はクラッキングの嵐の現状を思い出し、魔神に説明した。
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