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2018/03/24

Logbook P.58 ろぐぶっく

    俺が何に記録残してた知ってるか。俺は外れた顎を戻しながら、グミオタに尋ねる。
「見せてくれたじゃん、ろぐぶっく。あれじゃないの?」
グミオタはあっさりと教えてくれた。だが、俺はログブックを何度も読んでいる。もちろん、第四実験棟の謎に関する記述が無いことも確認済みだ。
「ろぐぶっくって平仮名で書いてあるあたり、サイトーさんのセンスを感じたよ。」
グミオタはバカにするように笑った。ちょっとまて。俺のログブックはカタカナで書いてある。もしかして、グミオタが知ってるろぐぶっくと俺の知ってるログブックは別物なのではないだろうか。俺はしばらく腰を撫でた後、グミオタに聞いてみた。俺がろぐぶっくをどこにしまっていたのか。
「確かロッカーだったと思うけど。」
グミオタが最後まで言い終える前に、俺がロッカーに向かい始めたことは言うまでもないだろう。

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