「腰〜。冗談は顔だけにしとけよ〜。」
緊迫した空気の中、TKNは空気を読まずに俺をバカにしてきた。お前もぼーっとしてたじゃないか。俺が言い返そうと思った瞬間に、事は起きた。なんと、段が投げたボールがTKNに当たってしまったのであった。
”おーっと、TKN選手、なんでもない段選手の攻撃によりアウトになってしまった!!これはダサい!!”
リクヤンすらも笑いを隠しきれずに実況しているではないか。立ちすくむTKNの肩に手を当て、俺は哀れみの顔を送る。
「ごめん。」
TKNは恥ずかしさを必死に隠しながら外野に向かう。ボールは再び俺たちの手に帰ってきた。そしてあつくが帰ってきた。あつくがいれば勝てるのではないか。俺は淡い期待を抱き、あつくにボールを託した。
0 件のコメント:
コメントを投稿