広告収入

2018/02/12

Logbook P.27 vs.一号館

 「そろそろ時間ですし、始めましょか~。」
対戦相手のおっちゃんが言う。コートには両チームともそろっていた。先攻ボールは調子に乗った小松菜がチーム一号館に譲ってしまったが、果たして勝てるのだろうか。
”オーケーィ!みんな準備はできてるか??解説及び実況はこの私、リクヤンが務めさせていただくぜ~ぃ。それじゃあさっそくいってみよ~ぅ!Are you ledy? ファァァァアイッ!!”
リクヤンのよくわからないハイテンションにより戦いの火ぶたは切って落とされた。
 ボールを持ったおっちゃんは誰かを狙っているのか、まだ動きを見せない。外野にいる同志にパスをするつもりだろか。狙っている角度的にはやや高めだ。俺らの作戦は、ボールを外野にいるあつくに渡し、あつくが狩っていく戦法だ。戦法の被りだけは避けたいが、致し方ない。そんなことを考えているうちにおっちゃんのてからボールが発射される。ボールは俺のはるか上を通ろうとしていた。
「レッコサイトーサー。」
唐突におっちゃんが叫ぶ。その瞬間ボールの方向は真下に変わる。
「避けろ腰助。」
小松菜が駆け寄ってくるのが見えるが、もう遅い。ボールは俺の顔面に直撃し、体育館のフロアに落ちた。

0 件のコメント:

コメントを投稿