広告収入

2018/02/28

達成感とハッピーセットは似たようなもんだ

ジェネレーションギャップってやつ


皆さんこんばんは!
最近、予定を詰め込みすぎてブログまで手が回っていないのむさんです( ´ ▽ ` )ノ
よくないなぁ〜とは思うんですが、睡魔に勝てないのです…
よくないなぁ…(笑)
ってことで、今日は「達成感」について語ろうと思います!
というのも、この間、若者の町やいづの「どまんなか会議」なるものに参加したんです。
その時に、早稲田大学のとある教授と学生の貴重な対話を聞くことができたのですが…
教授の「達成感」についての触れ方が如何にも大人っぽかった!
そんな訳なので、僕は「達成感」について学生っぽく触れていきたいと思います(笑)

達成感は目的か?


ニュアンスの問題なんですが、教授の学生側への質問が「達成感のためにやりたいことをやっているのか」という感じにきこえたんですよね…
もちろん、教授にそんな意図はないとは思いますが、面白い質問だと思いませんか(´・∀・)??
今までそんなこと考えたことすら無かったもので(   ´∀`)ハハハ
純粋にやりたいことがあるからやるのか。
将又、達成感を得るためにやりたいことをやるのか。
この二つは似ていますが、終着点が違うため、自己満足で評価した時にかなり結果が違ってくるのではないでしょうか?

ハンバーガーって美味くね?


ところで、皆さんはマクドナルドのハッピーセットをご存知でしょうか?
ハンバーガーのセットとおもちゃが一緒についてくるアレです(笑)
僕も昔はよく買ってもらってました( ̄∇ ̄)
ここで、やりたいことをハンバーガー、達成感をおもちゃと置き換えて考えてみてください!
おもちゃを目的にハッピーセットを買った場合とハンバーガーを買ったらおもちゃがついてきた場合。
どっちがテンション上がりますか?
僕的には後者なのですが、皆さんはどうでしょう?

まぁ、そういうことじゃね?


結局のところ、達成感なんてオマケみたいなものなんだよ(   ´∀`)ハハハ
それを目的にしようと、そうでなかろうと、そこまで気にするべきポイントではないんだと思う((・・*)
なんて言ったって、達成感なんかよりも何かをやったっていう事実と経験の方が断然価値があるんだから。
ただ、達成感は割と中毒性があるから、達成感のために何かやってる人も少なからずいるはず。
ちなみに僕は達成感を感じたいときは山に登ります(笑)
ってことなので、僕は寝ます。
それでは皆さんよい夜を(・ω・)ノシ

Logbook P.38 魔神

 鉄壁の攻防からおよそ2分。ついに魔神が動いた。あつくは魔神などお構いなく、ボールを投げ続けている。
「我は魔神、降神の異能をもつ者。我が前にひれ伏せ。」
魔神が言った。その威圧感は、ずしんと俺の腰に響いている。星太は驚愕し、口をぱくぱくさせ、小松菜に関してはコートの隅で震えている。
「降りよ、万物を超越する神よ。我、魔神となりて雷の如く輩を打ちのめさん。」
魔神は厨二臭いセリフを吐き両手を広げる。これは意外とまずい状況なのではないか。俺の腰は冷や汗を流し始めた。

2018/02/27

Logbook P.37 鉄壁

 ボールを受け取ったあつくは、不気味な笑を浮かべながら、ボールを投げる。それに対しチーム「魔神」は防御の一点張りだ。御鶴の「空耳を聞かせる力」であつくを困惑させ、ポリプロピレンの「薄膜を作る力」でボールの勢いを殺す。最後に段が普通にキャッチする。まさに鉄壁の守り。そして、毎度のことながら埒が明かない展開だ。
「腰、この状況どう思う。」
星太が問いかける。鉄壁の守りの上、あほのTKNのせいで向こうがリードしていてかなりまずい状況だと思う。俺は、星太に言った。
「俺はまだ魔神が動かないのが引っ掛かるんだ。」
星太が不安そうに言う。確かに魔神が動かないのは妙だ。魔神はコートの後方で何かに集中している。俺はしばらく魔神を観察することにした。

2018/02/26

Logbook P.36 哀れみ

 「腰〜。冗談は顔だけにしとけよ〜。」
緊迫した空気の中、TKNは空気を読まずに俺をバカにしてきた。お前もぼーっとしてたじゃないか。俺が言い返そうと思った瞬間に、事は起きた。なんと、段が投げたボールがTKNに当たってしまったのであった。
”おーっと、TKN選手、なんでもない段選手の攻撃によりアウトになってしまった!!これはダサい!!”
リクヤンすらも笑いを隠しきれずに実況しているではないか。立ちすくむTKNの肩に手を当て、俺は哀れみの顔を送る。
「ごめん。」
TKNは恥ずかしさを必死に隠しながら外野に向かう。ボールは再び俺たちの手に帰ってきた。そしてあつくが帰ってきた。あつくがいれば勝てるのではないか。俺は淡い期待を抱き、あつくにボールを託した。

2018/02/25

Logbook P.35 リア充

 小松菜はボールを持ったまま固まっていた。理由は簡単だ。観客席から小松菜の彼女がな投げないようにお願いしているからだ。これだからリア充は。俺は呆れながら腰をさする。星太は羨ましそうに小松菜を眺め、TKNはぽけ〜っとしている。このチームはもうダメかもしれない。俺はそう思い、小松菜からボールを奪う。そして、ボールをあつくに向かって投げた。
 ボールは不安定な軌道を描きながら飛んでいき、段に取られてしまった。観客席のサンタクロースたちから大ブーイングを受けるが、そんなことは気にしていられない。俺がしょぼいせいでチーム「魔神」にボールが渡ってしまったのだから。俺は、俺の焦燥感に伴いコートが緊迫するのを腰で感じた。

2018/02/19

Logbook P.34 vs.魔神

 一回戦が終わりまもなくして二回戦の招集がかかる。相手はチーム「魔神」。どうやらカッター部にボコボコにやられたようだ。俺は憐れみを込めてチーム「魔神」に変顔を送る。すると、俺はゴミを見るような目で見返された。
「まずは腰からギャベジ送りにしよう。」
御鶴やめなさい。外野をギャベジなんて言わないで上げてください。そんなこと言ったら、あつくは最初からギャベジに入っちゃってますからね。俺は心の中で突っ込んだ。
”両コート準備できましたら、始めてください。”
リクヤンの指示により、勝者チーム同士の試合が始まった。俺達も、そろそろ始めよう。
 そして、異能力ドッジボール大会最下位決定戦が始まるのであった。

2018/02/18

Logbook P.33 決着

 テランゴの投げたボールは、一直線にあつくの方へ飛んでいく。あつくーーーーっ。俺が叫んだところでボールは止まらない。ボールはあつくの膝に当たり、斜め上方に飛んでいく。ボールが向かうその先にはTKNがいた。
「TKN、捕るんだ!!」
小松菜が叫んだ。
「ほえ?」
小松菜の声に驚いたTKNは、阿呆みたいな声を出し、ボールに当たる。そう、テランゴは見事なWアウトを決めたのであった。
 「おおおおお!!!!」
あつくに召喚されたサンタクロースたちが観客席から歓声を上げ、テランゴコールを始めた。これでチーム「4ストロークエンジン」も俺と小松菜のみ。外野ではTKNが星太を充電している。内野では小松菜が諦めムードを出しており、なんか気まずい。
「降参しようぜ。」
小松菜が提案する。そうだな。俺も賛同し、チーム「4ストロークエンジン」は降参することにした。
”お~っと、4ストロークエンジンが降参したようだー!!Aコートの勝者はチーム「一号館」です!!”
リクヤンの実況と、サンタクロースたちの歓声により、第一試合は幕を閉じたのであった。

2018/02/17

Logbook P.32 驚愕

 ”驚愕の力です…。あつく選手の「自分から最も近いサンタクロースを召喚する力」、狂気です…”
実況のリクヤんすらドン引きを隠せてない。だが、あつくの猛攻によりチーム一号館が窮地に立たされている事には違いない。
「弾ける天パは、地獄の炎。くらえ、エンシェントロリ・デルタ!!」
テランゴは何度も角を取ろうとしているが、あつくの狂気の前では無力である。俺が思うところ、これは勝つのも時間の問題だ。
”テランゴ選手の力が通用してません!彼の対価、厨二くさいセリフだけが虚しく響いています!!”
テランゴの対価、そんなのだったのか。余裕のある俺は、優雅に実況を聞きながら腰を伸ばした。
 「このまま全滅するって思うじゃん?」
口を開いたのはグミオタだった。次の瞬間に、あつくは膝をついていた。そういえば、グミオタの力は遠隔ヒザカックンだったな。俺は冷静に分析していたが、実際この状況はかなりまずい。あつくが持っていたボールは転がり、リクヤんの実況に腹を立てているテランゴの手の内に。チーム「4ストロークエンジン」ももはやここまでか。俺は密かに負ける覚悟を決めた。

2018/02/16

Logbook P.31 あつく

 狂気の笑みを浮かべボールを投げるあつく。コートのあちこちで疼く埋まるサンタコスの人々。疲れた表情を浮かべるチーム「一号館」。さっきまでの平穏はそこにはなかった。事の発端は約1分前。あつくが本気を出した瞬間に始まったのだった。
 1分前、コートの中央に立ったあつくは突然笑いながらボールを投げた。次の瞬間、ボールは物凄いスピードでおっちゃんに飛んでいく。だが、自称動けるデブは伊達ではなかったようで、難なくボールをキャッチし、あつくへ投げ返した。だが、あつくは避けようともせずに狂ったように笑い続けていた。ボールは着々とあつくへと向かう。あつくもこれまでか。俺が腰を撫でようとした瞬間、あつくは指パッチンをした。すると次の瞬間、あつくの目の前に赤い何かが現れたのだった。赤い何かはあつくの代わりにボールにあたり、あつくは落ちたボールを拾い、投げる。なんだこの赤いのは。そう思った俺は、赤い何かを注視した。それはサンタコスをした若い男性であった。若い男性は、ボールが当たった腕を抑えながら困惑の表情を浮かべていた。驚いた俺の視線は、あつくの方へ向いていた。あつくがボールを投げ始めてから約30秒。そこにはすでに6人のサンタクロースがいたのであった。

2018/02/15

Logbook P.30 本気

 ”ここで星太がアウトにーっ!!4ストロークエンジン、これは痛手なのでは?!”
確かに星太のアウトは痛手だが、外野からあつくが帰ってくるので実質問題はない。ボールも俺たちが保有しているため、まだ反撃の余地はある。あつくはボールを拾い、数秒の後に俺に語り掛けた。
「ちょっと本気出していい。」
あつくよ。何を言っているのだ。さっきまでの君は本気じゃなかったのか。俺はあくつに聞き返した。
「外野だから使いようがなかったんだ。でも、内野ならできる。」
なるほど。あつくは異能を使うつもりだな。星太の二の舞は演じるなよ。俺はあつくに釘を刺した。そしてあつくは一人、コート中央に向かうのであった。

2018/02/14

Logbook P.29 星太

 「俺は星太、キラキラ光るシャイニングスターになる漢だ!!」
星太は、そう叫ぶとともに輝き始めた。星太の肌は白い光に包まれ、例えるならば等身大スタンドライトと言ったところだろうか。
”出ました!星太選手の異能「光る力」です!!対価はなんと80W/h、蛍光灯2本ほどの体力消費なんだとか!エコですね!!さて、ここからどのように反撃するのか期待ですね~!”
星太、お前…そんな力が。一応驚いてみたが、いまいちすごいのかわからない。とりあえず、俺は星太の次の動きに備えることにした。
 「うおおおおぉぉぉぉおおおお!!」
星太は叫び声を上げながらボールを放つ。きっと、これで一人アウトにできるだろう。俺は高を括りながらボールの動向を観察する。ボールはそれなりに速い速度でテランゴにに向かって飛んでいき、そのままテランゴにキャッチされた。
”お~っと、星太選手の渾身の一球がテランゴ選手に取られてしまったー!!テランゴ選手、空気を読まないっ!!”
リクヤンのヤジを無視し、テランゴは叫ぶ。
「俺の右手は虚無をも切り裂く。くらえ、ロリコスモジャスティスシューーット!!」
乾いた爆発音とともに、テランゴの手からボールが投げられる。ボールの先には音に驚いてしりもちをついた輝く漢がいた。星太が避ける間もなく、ボールは星太の足に当たりフロアに落ちてしまった。

2018/02/13

Logbook P.28 反撃開始

 ”おーっと!さっそくサイトーさんの顔面にボールが直撃してしまった~!!大丈夫なのか??”
リクヤンの実況に、俺は我に返る。思ったより痛くないうえ、眼鏡も無事である。俺はほっとしながら腰を撫でおろした。
「腰助、大丈夫か。」
小松菜が声をかける。俺は眼鏡の安否を伝えるとともに、外野に移ろうとした。
”サイトーさんは大丈夫そうですね!ちなみに顔面はセーフなので外野に移る必要はないですよ!”
リクヤン、それは先に言ってくれ。俺はコートに戻り、仕切り直しとなった。ボールはTKNがちゃっかり拾っていたおかげでこちらのものだ。
 TKNはボールを星太に渡し、星太はあつくへパスする。あつくは内野を狙い投げるが全く当たらない。しばらくあつくと星太のキャッチボールが続き、コートには普通のドッジボール感が出てきていた。これでは埒が明かないない。俺がそう思っていると、先にしびれを切らしたTKNが口を開いた。
「星~、やっちまえ~。」
この言葉に便乗して、星太が勢いづく。
「ついに俺の異能を見せる時が来たか。」
星太の異能。それがどんなものかは知らないが、星太の自信のある表情は、俺たちに根拠のない安心感を与えた。

2018/02/12

Logbook P.27 vs.一号館

 「そろそろ時間ですし、始めましょか~。」
対戦相手のおっちゃんが言う。コートには両チームともそろっていた。先攻ボールは調子に乗った小松菜がチーム一号館に譲ってしまったが、果たして勝てるのだろうか。
”オーケーィ!みんな準備はできてるか??解説及び実況はこの私、リクヤンが務めさせていただくぜ~ぃ。それじゃあさっそくいってみよ~ぅ!Are you ledy? ファァァァアイッ!!”
リクヤンのよくわからないハイテンションにより戦いの火ぶたは切って落とされた。
 ボールを持ったおっちゃんは誰かを狙っているのか、まだ動きを見せない。外野にいる同志にパスをするつもりだろか。狙っている角度的にはやや高めだ。俺らの作戦は、ボールを外野にいるあつくに渡し、あつくが狩っていく戦法だ。戦法の被りだけは避けたいが、致し方ない。そんなことを考えているうちにおっちゃんのてからボールが発射される。ボールは俺のはるか上を通ろうとしていた。
「レッコサイトーサー。」
唐突におっちゃんが叫ぶ。その瞬間ボールの方向は真下に変わる。
「避けろ腰助。」
小松菜が駆け寄ってくるのが見えるが、もう遅い。ボールは俺の顔面に直撃し、体育館のフロアに落ちた。

2018/02/11

Logbook P.26 開戦

 大会当日、チーム「4ストロークエンジン」は体育館にそろっていた。その前方ではグミオタが開会の挨拶的な時間調節をしていた。その間に俺は他のチームを観察することにした。
 右隣に固まっているチームは、チーム「一号館」。デッキの奴らのチームだが、少々ネーミングセンスを疑う節がある。それはさておき、メンツはテランゴ、同志、おっちゃん、ふみ、そして前にいるグミオタ。このチーム、グミオタ以外強そうだな。
 左隣のチームは、チーム「カッター部」。名前の通り」カッター部で構成されたチームだが、強そうなやつらが多くて勝てる気がしない。おい星太。隣に移ろうとしんじゃねえ。
 最後のチームは、カッター部の隣で固まっているチーム「魔神」。女子のチームだが、どうやら学科混合チームであるようだ。編成は、魔神さん、エビ、ポリプロさん、段、御鶴。このチームには勝ちたいところだ。
 そうこうしているうちに、グミオタの話が終わろうとしていた。
「ってことで、たいへん長らくお待たせしました。第一試合はAコートで、一号館と4ストロークエンジン、Bコートでカッター部と魔神となっておりますので、速やかに移動してください。」
グミオタの話が終わり、みんなが続々と移動し始める。そして、俺達の異能力バトルが始まる。

2018/02/10

Logbook P.25 チーム

 急遽、異能力ドッジボール大会に参加することにした俺は、さっそくチームを作ることにした。グミオタが言うには1チーム5人で同学科ならば学年を問わないらしい。そこで、俺は片っ端から友人を誘うことにした。
 努力の末、数分後にはチームが完成していた。その名も、チーム「4ストロークエンジン」。俺をはじめ、ドッジボールが壊滅的に下手そうなやつらが集まってしまった。メンバーは俺、TKN、小松菜、あつく、星太だ。あつくと星太の異能力はわからないため何とも言えないが、俺とTKNに関して言うとほぼパンピーと変わらない。果たして俺は、勝てるのだろうか。俺は軽い不安感に包まれ、腰を撫でた。

2018/02/06

Logbook P.24 同志

 俺が食堂についた時には、すでに長蛇の列ができていた。グミオタに時間をとられたせいで学食の波に乗り遅れてしまったでようだ。俺はしぶしぶと最後尾に並ぶ。するとそこには、大洗女子学園の校章をつけた男がいた。この男は俺のミリヲタ同志で且つカメラ同志であり、俺は同志サカモトと呼んでいる。同志は俺に気が付くとすぐに声をかけてきた。
「サイトーさんお久しぶりやん。」
俺も同志に挨拶を返し、俺たちはたわいもない会話を始めた。
「そういえば、サイトーさん異世界転生するって言ってはったけど、あれはどうなったん。」
なん…だと。俺はそんなことを言っていたのか。これは俺が移転したことに関してかなり重要な情報ではないか。俺は詳しい情報を同志に求めた。
「えっ、どげんしよっかな~。」
くっ、これだからリア充は。早く情報をよこすんだ。俺は同志にせがんだ。
「じゃあ、来週の学科対抗異能力ドッジボール大会でサイトーさんが活躍したら教えてあげる。」
そう来たか。かなり抽象的な条件だが、細かいことは気にしていられない。そしてRPGのイベントの如く、俺の異能力ドッジボール大会参戦が決まった。

2018/02/05

Logbook P.23 グミオタ

 退屈な授業を終え、俺は学食へ向かおうと一号館を出た。今日のランチを考えながら歩いていると、後ろから聞き覚えのある声で呼び止められる。
「さいとーさんっ!」
俺は振り返ろうとした。はずだった。カクッと膝の裏に何かが当たり、俺は四つん這いの状態になっていた。俺はその状態のまま改めて振り返る。どうやら声の主は3m後方のグミオタだったようだ。グミオタは満面の笑みを浮かべながら近づき、俺の近くにしゃがみ込んで言う。
「ねぇ、そんなところで這いつくばってどうしちゃったのかな。」
この小ばかにするような口調。間違いない、こいつが犯人だ。どうせ遠隔膝カックン的な異能力だろう。くだらねぇ。俺に何か用か。俺は気を取り直してグミオタに問いかける。
「そうそう、来週に生協委員会主催の学科対抗異能力ドッジボール大会があるんだよね。参加してね。」
グミオタは楽し気に説明し始めた。もちろん俺は参加するつもりはない。なぜならそんなことしたら腰が痛くなるからだ。俺はグミオタの誘いを適当にはぐらかし、再び食堂へ足を向けるのであった。

2018/02/04

Logbook P.22 寝落ち

 「遊☆王!!デュエルモンスターズ!!」
唐突な奇声に驚いて、俺は目を覚ました。どうやらスペイン語の授業中に寝落ちしてしまったようだ。今日も流通のレッドデーモンは訳の分からないことで授業を中断させている。
「どっちでもいいのですが、私はですね…」
先生の方も突っ込まなくていいんですよ。早くこの講義終わんないかな。俺はそんなことを考えていた。
 テランゴと熱い下ネタで結ばれたあの日から、早くも1ヶ月経っていた。世間はハロウィンのからクリスマスのムードへと移ろいゆき、気温もだんだんと下がっている。果たして俺はクリスマスまでに彼女ができるのだろうか。いや、例年通り、ママとクリスマスデート&ディナーを楽しむのも悪くない。それにしてもつまらない講義だ。俺はもうひと眠りすることにした。

2018/02/03

Logbook P.21 テランゴ

 カドケシのことを考えているうちに、俺はふと思い出した、。トーチ野郎の名前をまだ聞いていないことを。俺は試しに”トーチ野郎”と呼び掛けてみた。
「マジやめろよ。それは俺じゃないんだよ。マジで冤罪。あれは、俺と一緒に気象観測した奴だから。俺はトーチ野郎じゃないんだよ。」
トーチ野郎はオタク特有の早口で説明した。じゃあお前の名前はなんなんだ。俺は聞いてみた。
「俺はテランゴだ。国際条約鏣膔表現bot…いや、スク水韣り膼茶道部って言ったほうがわかるかな。」
俺は驚いた。テランゴも国際条約鏣膔表現botも俺のフォロワーではないか。しかも国際条約鏣膔表現botって、あの性癖と下ネタを垂れ流す害悪なアカウントではないか。俺のテランゴへ対する嫌悪感は再び最高潮となり、その後再び乾いた爆発音が大教室に鳴り響いたことは腰のみぞ知る話だ。

ps.
今回は不適切な表現が含まれております。不適切な表現はわざと文字化けさせた後横線で消してあるため、安心してください。

2018/02/02

Logbook P.20 親和

 角をとった。急にそんなことを言われても、全く実感がわかない。だが、何かが変わった気もする。俺たちが黙り込んでいるのに見かねたのか、トーチ野郎が話しかけてきた。
「それで、お前らは何を言い争ってたんだ。言ってみ。」
俺は、今までの経緯をトーチ野郎に解説した。
「そんなちっせーことで騒いでんじゃねーよ。こっちはガチャ爆死してんだよ。マジ運営許さねぇ。」
確かに。俺はなんでこんなにも怒っていたのだろうか。
 数分後、俺とトーチ野郎は完全に打ち解けた。TKNへの怒りも、トーチ野郎への嫌悪感も完全に消えていた。まさか、角をとったというのはこういうことなのか。俺はトーチ野郎に問う。
「やーっと気づいたか。俺の異能はあらゆる角を消す力。物体から精神まで、俺にかかればすべて丸く収まるんだよ。」
つまり、角刈りは丸刈りとなり、カドケシは…。カドケシはどうなってしまうんだ。俺は気になって腰が痒くなった。

2018/02/01

Logbook P.19 角

トーチ野郎は、俺らの方に掌を向け大声で叫んだ。
「吾は悪事も一言、善事も一言、言い放つ神。」
大教室が静まり返り、俺はドン引きした。なんて厨二くさいセリフなんだ。
「くらっとけ。」
トーチ野郎が言葉を放つとともに、トーチ野郎の手が光り始める。次の瞬間、乾いた爆発音が大教室中に鳴り響いた。
何が起きたんだ。腰以外痛いところもなければ、何か変わったことも無い。隣にいるTKNを見たところ、彼もまた状況を把握出来ていないようだ。
「いったい何をしたんだ〜。」
TKNはトーチ野郎に質問した。トーチ野郎はドヤ顔で答える。
「お前達の角を取ったんだよ。」
俺達は驚きのあまり言葉を失った。