俺は大教室のいつもの席に腰掛けた。正面では教授が何やら講義をしている。移転して初めての講義が「異能力概論(必修)」というのは、どこかしかゲームのチュートリアルと同じような感覚がする。俺はこのチュートリアルを乗り切るために、異能力概論のノートを読むことにした。
講義が終わる頃には異能力についてだいたい理解した。大まかにまとめると「全ての人が使えること」、「人によって違うこと」、「7歳の誕生日±3日のときに欲しいと思った力が異能力になること」だ。ここである疑問が湧いた。俺の異能力ってなんだ。俺は気になって、腰が痒くなった。
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