いい湯だな。俺は愚直に思った。今日は腰に誓った通りに温泉へ来た。温泉にいる人々の年齢層は高いが、皆腰をさすっているためか、親近感とともに安心感を感じた。俺は日々の疲れをため息とともに吐き出し、短い足を伸ばした。それと同時に、俺の隣に年配の男性が入って来た。その男は肩まで浸かるなり「極楽極楽」と呟いた。隣で呟くという行為はツイッタラーの俺に対する挑戦状なのだろうか。俺は対抗するように「ヘブンヘブン」と呟いた。その場の空気が凍りついたのは言うまでもない。
温泉に居にくくなった俺は、早々に浴場から退出した。だが、このまま帰るのは癪であるため、温泉街を散策することにした。
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