しかしどうだろう?
漁業について知れば知るほど未来が無いことに気付く。
このままでは、海洋生物資源は減少していくだろう。
今、僕は課題研究として「漁場予測と安定的で持続可能な漁船漁業経営」を研究している。
概要としては、正確に漁場を予測し、燃料を抑え、利益を最大まで引き上げるというものだ。
「恐らく不可能である」
これが僕の意見だ。
漁場は予測することはできる。
しかしこれは、漁業者の自己中心的考えに基づく研究であり、海洋生物資源のことはほとんど考えていない研究だ。
魚がいなくなってしまえば、この研究の意味は無い。
今、今後の漁業経営のためにしなくてはならないことはなんだろう?
「資源増殖を図る」ことではないのか?
しかし、資源増殖には莫大なお金がかかる。
僕の考えでは、資源増殖のために10年以上は時間がかかる。
その間の漁業者は地獄だ。
収入がほとんどなくなり、船の管理費もかかる。
生きていくのも困難だ。
ところが、日本と同じような状況から漁業を立て直した国がある。
ノルウェーだ。
ノルウェーは資源増殖の際に、漁業者に給付金を与えるなど、国全体で魚の為に尽くした。
ノルウェーでは多くの人々が「動物愛護」を想い生きている。
海洋生物資源の増殖も国民の意見があったからだ。
これぐらいなら、日本でもできる。
そう思う人も少なくはないだろう。
しかし、日本とノルウェーには決定的な違いがある。
税率だ。
日本の消費税率は現在8%に対し、ノルウェーは食品が15%、その他が25%と世界の中でもトップレベルに高い。
所得税も、多い人は40%以上かかることがある。
つまり、税率が上がれば必要な人の元へお金がいく。
だから莫大な費用がかかる資源増殖に成功したともいえる。
この面から見ると、ただただ安倍総理に苛立ちを覚える。
現在、中国が魚を乱獲していると聞く。
しかし、僕から見れば日本も同じようなものだ。
生活ためだから、日本の魚食文化のためだから。
僕ら日本人も対して中国人と変わらないようだ。
人間が欲を張る度に魚の資源は減る。
日本から魚がいなくなるのもそう遠い話ではなさそうだ。
だから僕は漁業者になる事をやめた。
魚がいなくなり、1番困ってしまうのは誰だろう?
それをもう一度考えてほしい。
その答えがわかれば、いま漁業の為にすべきことが見えてくるはずだ。
どうだった(・・?)
少しは漁業について考えたって人は挙手!!
いつも通り見えないんだけどね(笑)
今後の漁業の課題は漁場予測よりも、資源回復だと思うんだ!
だって資源が増えれば、自ずと漁場予測の的中率が上がるからね(・ω・)b
ってことで、だいぶ真面目な漁業の話でした(笑)
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